SSブログ

多摩六都科学館サイエンスカフェ「宇宙」第2回「宇宙の誕生とインフレーション理論」 [西東京市]

今回は予習できなかった上に、難解だったので、単語を拾ってきた。

インフレーション理論 多次元 ひも理論 人間原理  宇宙定数 真空の相転移

今回も古代の宗教観、人類創世の話からはじまった。

科学者、つきぬけた人の話はユーモアと謙虚さもあって聴き入ってしまう。こういう人が身内にいたら誇らしいと思うし、同じ日本人としても尊敬する。

聞いていて、ますます奥が深いと感じる。多次元の世界なんて1回2回聞いただけではイメージできない。

かつて数学、ましてや物理に価値を見いだせず興味がわかなかった私としては、物理とか自然科学に本を読むようになって、石や葉っぱ、青空、星空のみかたがかわった。その存在理由や見えていなかっ側面を感じられるようになった。こういうところがこの分野の魅力だと思う。

講師の方々はもっといろんなものが見え感じているに違いない。

粒子の単位の大きさと恒星や宇宙規模の大きさの世界は何もかもが違う。『常識』という言葉が最もあてはめにくい世界。それらの世界のなかで共通の法則などを探し出すことなどが物理学者の使命でもある。見えない、遠い、存在するかしないかあやふやな世界を現象をヒントに理論や測定値で解明していく。

ロマンやなあ。なんて叙情的。

質問タイムがあって、聴講者が講師に質問するのだが、講師の著書を理解しテーマに沿った深堀りするような質問が出てうならせてくれる。
しかし微妙にテーマとずれた持論について意見を求めたりする人にはヤレヤレだ。
その手の質問は最近の論文でも数冊読んでちゃんと読んだ上で聞けばマトモなんだろうが、全回と同じ「137億光年はちがうんじゃないか」と他人の意見の聞きかじりをぶつける人がいた。

隣で素人でない質問をしていた方に聞いたら佐藤勝彦教授は、世界的にすごい人らしい。

自発的対称性の破れが、どういう影響をあたえるのか少しイメージできた。
私の言葉で説明すると、ほんとうは秩序あって安定した姿の物質が「何らかの理由で」変形し膨張し新たな物質が形成する(された)原因になったってこと。表現に悩むところ。(こういう表現力も物理な科学者には不可欠。当然英語もやるようになる。)

5回の講座全て聞けば、おおまかにつかめそうな気がする。 今度からちゃんと予習していこう。学ぶべきことが多い。

全5回シリーズ第2回「宇宙の誕生とインフレーション理論」

私たちの住む宇宙はビッグバンと呼ばれる火の玉として始まったと考えられています。それではなぜ宇宙は火の玉として始まったのでしょうか?インフレーショ ン理論はそれを説明するもっとも有力な理論です。また近年、宇宙は10次元時空に浮かぶ膜と考える理論も考えられています。インフレーション理論や膜宇宙 論など、現在の宇宙物理学が描く宇宙創生のシナリオを紹介します。

●講師
佐藤 勝彦 (東大理学系研究科教授・理学博士)
1976年京大助手、1982年東大助教授などを経て1990年から現職。東大理学系研究科ビッグバン国際研究センター長、東大理学系研究科長を歴任。2007年10月からIPMU主任研究員。仁科記念賞、井上学術賞、紫綬褒章を受賞 NEC_0014.JPG

 

 1回目の4/5位に聴講者は減っていた。タダだから申し込んでみたが眠くなったという人が来なくなったんだろうか。

 

 

もしタイムマシンがあるなら、中学生の自分を連れてきて「世界観を変えるために聞け」と言うだろう。
学問は対価を求めるためにやることじゃなく、世界を無限に広げるための、すべてのきっかけ。たぶん。
他人と比べて優劣を決めるようなもんではないよな。


2009-02-21 19:01  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。