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Majestyマジェスティとの別れ [日常]

夕方の自転車の帰り道、心の中ではプリンセスプリンセスのせつない名曲「M」がリピートされていた。
♪ いつもいっしょにいたかった となりで笑ってたかった。~~

2日前の5月31日、ガゴガゴガゴ、国会図書館から出た直後、愛車2001年式マジェスティ2-赤の足元から変な音がした。数メータそのまま走ったが異音は変わらない。
少しアクセルを強く回すが加速しなくて、国会議事堂を過ぎた坂を越えたところでエンストをおこした。まずいなあ帰れるかなあ。と思いつつ再度エンジンをかけて優しく走って霞ヶ関ビルの麓に置いて用事を済ませた後、再度走ったが、外務省の前でまたエンストした。

歩道にのってスタンドを立てて、エンジンをかけたら「バボっ」と音がして、エンジンはいつものご機嫌音になったがタイヤが回らなくなった。

  カーッ2週間前にバイク屋で言ってたなあ、ベルトが切れたんだ。
水曜はバイク屋「MCPおざわ」は休み。運ぶことはできない。
周りを見渡して、バイクが置いてあるようなところを探した。霞ヶ関2交差点の経済産業省の下に何台かあったので、そこまで押していき、キーを給油口のカバー下に隠した。

翌日、取りに行ってもらい、夕方様子を見に行った。
前々から薦められていた、「売り」を提案された。36400Kmなので 査定額10万円行くかどうかとのこと。永遠に乗り続けるにはコストがかかりすぎる。実は釘を踏んでフロントがパンクしていたことも教えてくれた。
メーカーではエンジンだけ売ってくれることはしないらしい。
「新車を買え」ということなのだが、俺は狂おしくコイツのフレームが腐るまで乗っていたいと願っていた。
いつまでもコイツといたかった。だからイモビライザーも最初から付け、いつも一番高いオイルを飲ませていたし、パッドもヘッドランプも変えて間もなかった。
この前、自賠責も3年分払い済みで、任意も三井ダイレクトに変更する予定だった。
大体バイク好きは貧乏か、バイクバカでとことんヤル野郎かだ。
「値段の付くうちに(売ったほうがいい)」その痛いほど言葉ワカル。
2週間前、「ベルトそろそろ交換時期ですかねー」とアドバイスを受けていた。
おざわ社長と話して売ることにした。

その晩、「バイク買取比較.comや「バイク王」で見たら17~20万位は行けるかもしれないことがわかった。

そんなこんなで、翌朝見積もりくれたところに電話し、査定の日程を聞いて、速攻来てくれた「テクノスポーツ」さんに17万で手を打った。

最後に、感謝を込めて汚れをふいてやった。
査定してくれた兄ちゃんに、デジカメのシャッター押してくれるようにお願いした。

一通り手続きが終わり、軽トラの上に押すときに、兄ちゃんがよろめいた。
遠くから見ていた俺は走ってさっきまで俺のモノだったマジェのケツを押して手伝った。しばらく見つめた。

言ってしまった後、もう会えないと思うと涙が出てきた。
5年間通勤で雪の降るとき以外は乗った。先月思い立って鹿児島まで往復したのが最初で最後のロングツーリングだった。雨が降っても走り続けた。(これが悪かったのかもしれない)
こんな思いするくらいなら、車を買うべきなのだろうか。
明日から駐輪場にあいつがいないと思うと切なさがこみ上げてきた。自転車のかごにメットを入れて、「M」のサビを歌いながら力なくペダルをこいだ。

 


2006-06-03 00:07  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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